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夏の食欲不振と胃もたれ

こんにちは。院長の大和です。
連日の猛暑日・・・外に出るのは危険なレベルの暑さが続いていますね。

当院は開院以降、多くの患者さまに受診して頂いておりますが、最近
「食欲がない」「胃もたれや胃の不快感」
などの症状で受診される方が急増しています。

当院で胃カメラ検査などの詳しい検査を行い、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、逆流性食道炎などの疾患がみつかる方もいらっしゃる一方で、全く異常のない方も多くいらっしゃいます。

症状があっても、胃カメラ検査などで異常が見つからないとは、どのような病態なのでしょうか。

これは「機能性ディスペプシア」という疾患です。

当院のような最新の内視鏡機器を導入している場合、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃炎などの疾患があれば一目瞭然で判明します。しかし、消化管の動きや機能の異常は、どんな最新鋭の内視鏡機器を使用しても、写真には映らない、目に見えない異常であるため、指摘することができないのです。

機能性ディスペプシアは、主にストレスや環境変化によって、胃腸の運動機能低下や知覚過敏が生じて症状を起こしていると考えられています。連日のこの暑さで、機能性ディスペプシアの患者さんが急増しています。単に暑さだけの問題ではありません。長時間冷房に当たっていたり、また暑さのせいで外に出ず、運動不足になることで消化管の機能が低下している方もいるようです。機能性ディスペプシアは、以前は自律神経失調症などと診断され、適切な治療を受けられず多くの方が悩みを抱えていらっしゃいました。しかし現在は、消化器内科で適切な治療が可能になっています。当院では、消化管運動促進薬や、胃酸分泌抑制薬などを症状に応じて使い分けています。生活習慣などの改善もアドバイスしております。

また即効性のある治療として、にんにく注射も大変人気があります。ビタミンB1を補うことで、疲労感回復に効果があり、食欲が回復した!という嬉しいお声を頂いております。継続することでさらに効果が期待できます。

本日は夏の食欲不振と胃もたれについて解説いたしました。
お悩みの方は、後楽園胃腸内視鏡クリニックでお気軽にご相談ください。