腸アニサキス症にご注意を!
2024.11.14
こんにちは、院長の大和です。
先日当院で、腸アニサキス症の患者様がいらっしゃいました。患者様よりご快諾を頂きましたので、画像を共有します。
胃粘膜に食いつくことが多いアニサキスですが、アニサキス症の約1%に見られるのが腸の粘膜にアニサキスが食いつく「腸アニサキス症」です。
腸アニサキス症は、魚介類を食べて十数時間~数日後に、激しい下腹部痛・嘔気・嘔吐などの症状があらわれます。稀ではありますが、腸閉塞や腸穿孔を併発し、入院治療が必要になることもあります。大腸内視鏡検査を行い、内視鏡用の鉗子を使用して腸壁に食いついているアニサキスを除去することで症状が消失します。
アニサキスは、イカ・サバ・サケ・アジ・カツオ・サンマなどの魚介類に寄生しています。アニサキス症は、夏に多いイメージがありますが、最近は季節に関係なく多く発生しています。魚介類を生で食べる習慣のある日本人には多くみられる疾患です。
突然の強い下腹部痛が起こった場合は、お早めに医療機関を受診してください。