大腸ポリープの原因とは?
こんにちは。初めてのブログです。
開院以降、多くの患者様に大腸内視鏡検査を受けて頂いております。
当院では、内視鏡検査後に医師から結果をご説明しています。
その際に「大腸ポリープの原因は何ですか?」というご質問をよく頂きます。
今回のブログでは、【大腸ポリープの原因】について詳しく解説していきます。
大腸ポリープの原因=大腸がんの原因
まず大前提として、大腸ポリープの原因=大腸がんの原因をお話することになります。
大腸がんは、小さな大腸ポリープがゆっくりと成長して大きくなって発生します。そのため、大腸ポリープは大腸がんになる前段階の、いわば「大腸がんの芽」であると言うことができます。大腸がんの前段階である大腸ポリープができる原因は、大腸がんができる原因と同じであると言えます。
大腸がんの原因は?
大腸がんの原因として、分かりやすく一言で言えるものはありません。
例えば、肺がんの原因は喫煙、胃がんの原因はピロリ菌、と一言で説明ができます。
しかし大腸がんの原因として、「〇〇」と一言で説明できる分かりやすい言葉がないのです。
では、大腸がんの原因は不明なのでしょうか??
そんなことはありません。大腸がんになりやすい方の特徴が、長年の研究により明らかになっています。これからご説明していきますので、ぜひ最後までお読み頂けると嬉しいです。
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①生活習慣(肥満、糖尿病、飲酒、喫煙)
大腸がんの原因として、最も関与が大きいのが生活習慣です。
BMIが27以上の肥満はリスクが高いことが知られています。また、糖尿病があると大腸がんのリスクが1.4倍になると言われています。
アルコールの摂りすぎや、喫煙も大腸がんのリスクを高めます。
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②加齢
年齢を重ねるごとにがんのリスクは高まります。これは大腸がん以外のがんにも当てはまることです。
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③家族歴(大腸がん・大腸ポリープ・子宮体癌・胃がん・腎うがん)
血縁者に大腸がんや大腸ポリープのある方がいらっしゃる場合、大腸がんのリスクは高くなります。子宮体がんや胃がん、腎うがんは、一見大腸がんと関係ないように思われますよね。しかし、若年でこれらのがんになったご家族がいらっしゃる場合、リンチ症候群という遺伝性の大腸がんの家系である可能性があります。20歳~25歳で一度大腸内視鏡検査を受けることをおすすめしています。
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④食習慣(加工肉や赤身肉の摂取)
ハムやソーセージなどの加工肉、赤身肉を摂取する習慣があると、大腸がんになりやすいと言われています。
以上、【大腸がんの原因】【大腸ポリープの原因】についてご説明しました。
しかし、これらの特徴に当てはまらないにも関わらず、大腸がんや大腸ポリープを発症する方がたくさんいらっしゃいます。
大腸がん予防のためには、40歳を越えたら大腸内視鏡検査を受けることが何よりも重要なのです。
最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。